西大和山の会   2012年度 山行報告

   白山周辺の山    笈ヶ岳(1841m)
2012年5月1日~3日 自主山行/参加2名(他3名) 
 笈ヶ岳(おいずるがだけ)は、その山麓部分こそ、一面のカタクリの花が登山者の心を和ませてくれる季節もあるが、、山全体は猛烈な藪で、登山道もないため、残雪の季節しか登ることができない。
 2010年初めて挑戦するも撤退、昨年は悪天候により中止、そして今回3回目にしてようやく登頂に成功した。なお、初回・今回ともに、一部メンバーの交代はあれ、埼玉県連所属・新座山の会との合同山行。
◆事故発生について (T.F.記) 
5月2日の下山時、シリタカ山北尾根(1640m地点)において、私が脹脛筋挫傷を起こし、石川県警のへりにて救助・搬送されました。その際の、リーダーはじめ同行メンバーの的確かつ行き届いたご対応、また、私の救助後、テントを含む私の荷物・装備すべて残らず分担して担ぎ下してくださったその御心遣いに心から感謝をいたします。さらに、救助・搬送にあたられた石川県警察・消防関係の皆様、ならびに、自社ツアー引率中にも関わらず、我らがパーティーの事故通報をお引き受けくださった関西ツーリストのH氏には、とりわけ厚く御礼申し上げます。
                    ルート概略図              高度断面図
1日目(5月1日)晴れのち曇り
《コースタイム》 白山一里野スキー場駐車場(6:59)~貯水池(7:52/08:01)~1058m地点(9:36)~山毛﨔尾山(11:27/56)~1271m地点(13:32)~1312m地点(14:29)~1418m地点(15:41)~冬瓜平(16:10)

白山一里野スキー場付近から林道に入る

中宮発電所の吊り橋を渡って登山開始

 発電所の長い長い階段をゆっく登る

イワウチワの可憐な姿に癒されつつ

今盛りのカタクリの群落に目を楽しませながら

芽吹く木の下に雪が現れた。冬と春が同居している

雪原に映える山桜

重い荷物に休憩もしばしば 

笈ヶ岳を背景に山毛﨔尾山(ブナオヤマ)での大休憩

明日登る頂上が大分近くなってきた 

雪道が切れているところは、ヤブに悩まされる 

これが今日最後の登り、間もなく冬瓜平だ 
2日目(5月2日)曇りのち雨
《コースタイム》 冬瓜平(5:16)~シリタカ山北尾根1640m地点(6:39/44)~岩底谷ノ頭(7:45)~▲笈ヶ岳(8:30/50)~岩底谷ノ頭(9:15)~1640m地点(10:00) 
以下事故対応経過:
☆10:05 T.F.肉離れで歩行困難となる。☆11:40 関西ツーリストのガイドH氏にヘリ要請の連絡を依頼し、T.F.以外の4名冬瓜平へ向け出発。☆13:00 冬瓜平着・テント撤収・T.F.の荷物等荷造り。☆13:55 K.T.&I.S.の2名、テント・食糧とT.F.の装備等を担ぎ1640m地点へ向け出発。☆15:00 1640m地点到着・同時刻石川県警ヘリ飛来・旋回開始。☆15:45 T.F.ホイストにてヘリに収容・搬送。☆17:15 K.T.&I.S.の2名、冬瓜平に帰着


4時起床、冬瓜平のテント前で出発準備

冬瓜山直下のトラバース

シリタカ山北尾根にて

小笈ヶ岳へ向けて雪原を進む

小笈ヶ岳への登り

笈ヶ岳頂上にて、2年越しの登頂を喜ぶ 

大展望の中、下山開始

県境尾根からシリタカ山尾根の鞍部 

シリタカ山北尾根への急登

へりにて救助搬送されるF 
3日目(5月3日) 曇り一時雨
《コースタイム》 冬瓜平(6:30)~〈ジライ谷ルート〉~渡渉地点直前(12:00)~中宮温泉(13:15)~〈途中白山林道の車に乗せていただく〉~白山一里野スキー場駐車場(13:30) 

ジライ谷ルートの厳しい下り

今回大奮闘のリーダーもさすがにお疲れの様子

Fの荷物が加わった重いリュックを背に

悪戦苦闘の末辿りついた、中宮温泉付近にて
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