　T.Fuj.(L), A.Sug., Ch.Kam., T.Fun., M.Noj.

高見山山頂付近の強風によって成長した「海老の尻尾」

◆初級講座の実山行第４回「雪上歩行」は、１月１４日の座学で学んだアイゼンワークおよび雪山の装備（特に防寒・防風対策）を実際の雪上にて体験するのが目的である。当初、例会山行（鈴鹿・綿向山）を利用して実施する予定であったが、そちらが強風のために中止となったため、急遽単独の「教育山行」として実施することにした。高見山は独立峰に近い山容をもち、山頂の気候は綿向山以上に厳しいことが予想されるので、状況によっては主稜線までの登山道のみで引返すことも念頭に入れて決行した。
　降雪の中たかすみ温泉を出発、最初はノーアイゼンでフラット歩行の練習、高見杉でアイゼンを装着し、稜線への急登に備えた。雪がクラストした場所はなかったので、本来なら終始アイゼンは不要のところだが、前爪のあるアイゼン初体験者もおられたため、できるかぎり長い距離のアイゼン歩行を体験していただいた次第である。大杉分岐からは登山者の数も増え、強風下でも日照のお蔭で体感温度はさほどでもなかったため、山頂までのピストンを決定。山頂付近はさすがに20m以上の強風であったが、冬山装備の必要性を実感するにはこの程度の気象条件は必要であろう。主稜線から上では、ピッケルも初体験！ただし、使用法は次回の教育山行（北八ヶ岳）で学んでいただく予定である。(T.Fuj.)

《コースタイム》
◆たかすみ温泉(9:04)～標高550m地点〔発汗に伴う衣服調整〕(9:21/29)～高見杉〔アイゼン装着〕(10:06/24)～大杉分岐〔稜線の強風に備えて衣服調整〕(11:04/16)～展望地(11:58/12:01)～高見山山頂〔昼食〕(12:11/46)～展望地(12:53/56)～大杉分岐(13:18/25)～高見杉〔アイゼン取外し〕(13:51/14:03)～たかすみ温泉(14:47)