昨夜来の雨の中出発。山頂から三国境へとコマクサの群落を横目に黙々とすすむ。三国境から下方の黒部側に雪原が広がっているのがみえた。鉢が岳の巻き道に入ると、雪渓のトラバースが5か所ほどあって、アイゼンを使う。最後に大きな雪渓を上り詰めたら、ほどなくして雪倉避難小屋。小屋から雪倉岳山頂までは、様々な花で彩られて登りがあまり苦にならなかった。水場を過ぎると雪がとけたばかりで水芭蕉やハクサンコザクラ、キヌガサソウなどが咲く小桜が原、湿地帯の連続。残雪が多くて水平道は通行止め、朝日岳経由で朝日小屋へ向かうが、疲れ果ててお花を楽しむゆとりがまったくなくなっていた。 |