西大和山の会   2013年度山行報告

 ハイキングリーダー学校修了生訓練山行
但馬の山 氷ノ山(大平頭避難小屋まで)
2014年3月21日(金)〜
22日(土)

参加3名
(西大和より2名+奈良労山より講師1名)

二日目、雄大な景色の中を快調に下る
 1日目(3/21)
 ◇寒冷前線の通過と寒気の南下で、吹雪が予想される中、「訓練にはもってこい(講師談)」ということで山行は決行された。登るにつれ新雪はどんどん深くなるが、訓練のためカンジキの使用を認められず、3人で交替しながら最初から最後までラッセルを続ける。途中一人の登山者が追い抜いて行き、ラッセルが少しは楽になると期待するも、ほどなくして引返していった。いよいよ風雪激しく、一時雷のため待避もするが、結局はそのまま進む。無雪期なら2時間強の距離を5時間20分(停止時間含まず)かかって、なんとか大平頭避難小屋に到着。もはや時間・体力・気力ともにテント設営に耐えず、小屋泊となった。
【コースタイム】氷ノ山国際スキー場(10:00)〜鉢伏登山口(10:35)〜主稜線出合(14:32)〜大平頭避難小屋(16:36) ※歩行時間:5時間20分/停止時間:1時間16分/全行程総計:6時間36分 

登山口ですでに30cmの新雪

尾根へ攀じ登る:最初のピッケル使用場面

尾根の登り、トレースはない

雪崩を警戒して主稜線へ直登する

体重が重く先行者のトレースが役立たない! 

新雪がどんどん積もり、ラッセルは困難を極める

雷を待避後、吹雪の中を再び出発。このあと首まで埋まるはめに!
2日目(3/22)
◇天候は回復したが、一晩で新たに50cm程度の積雪となり、氷ノ山頂上を経て国際スキー場へと周回するコースは無理と判断、ここより下山することになる(一ヶ月前に滑落死亡事故のあった西尾根コースは通行禁止)。時間的余裕が生まれたため、テント設営のための整地、風雪除けのブロック切出しと積み上げ、雪洞の作成など、さまざまな実習を行う。昼のランチは、手作りのテーブルとイスでいただく。昼過ぎに下山開始。下りはカンジキの使用が許され、紺碧の空に映える雪山の光景を楽しみながら、快適に下り(それでも時々埋まったが・・・)、登りのほぼ3分の1の所要で出発地点に帰り着いた。 
【コースタイム】大平頭避難小屋(13:23)〜主稜線分岐(13:57)〜鉢伏登山口(15:17)〜氷ノ山国際スキー場(15:30) ※歩行時間:1時間44分/停止時間:23分/全行程総計:2時間7分  

吹雪の一夜が明けた 

鉢伏山スキー場は雲海の下

霧氷か樹氷か?

テント場の整地、風雪除けブロック切出し実習  

雪洞を掘る

テーブルとイスを削りだしで作成中

完成したイスとテーブルでランチタイム

到達できなかった氷ノ山

お世話になった小屋を背景に

高丸山〜鉢伏山の稜線が美しい 

雪崩を想定して樹林帯の近くにルートをとる

快晴の空の下、あとは一気に下る

GPSによる軌跡

(サムネイルをクリックすると拡大画像を表示します
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記録・コメント:T.F. / 撮影:T.F., A.S.
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