第2日目:11月1日(日) 晴れ後曇り 楊子ノ宿〜行者還林道トンネル西口 |
《コースタイム》 楊子ノ宿(7:04)〜舟ノ垰(8:13)〜五鈷嶺崩落地(9:25)〜弥山辻(10:41)〜八経ヶ岳(11:01/18)〜弥山小屋(11:46/12:32)〜弥山神社(12:35/38)〜国見八方睨(12:43/58)〜弥山小屋(13:01/10)〜聖宝ノ宿(14:02/10)〜弁天の森(14:41)〜トンネル西口分岐(14:59/15:06)〜行者還トンネル西口(16:06)〜車デポ地(16:13) |
大峰奥駆道の二日目は、立派な楊子ノ宿小屋に見送られ出発。 |
11月1日の行程軌跡図 (クリックすると別ウィンドウで開きます) @楊子ノ宿〜弥山辻 A弥山辻〜トンネル西口 |
一晩お世話になった楊子ノ宿避難小屋を出発。同宿だった「やまびこグループ」の方からは、この先の登山道上で危険な箇所についての情報もいただきました。 |
朝日を浴びながら、大峰最深部のプロムナードを進みます。すでに冬枯れの季節になっていますが、昨日ほど冷たい風は吹かず、まことに快適! |
広い笹原の上に広がる青空! |
第45番靡:七面山 大岩壁を擁する七面山は奥駈道から西に派生する七面尾根上にある。よって、奥駈修行では楊枝ノ森にある遥拝所からはるかに礼拝するのみ。 南側に壮大な岩壁を持つ七面山の双耳峰が正面に見えます。 |
北東方遥かに、馴染みの風景:大普賢岳の連なりが眺められます。 |
楊枝ノ森(1,693m)は東側を捲きます。。 |
第46番靡:舟ノ多和(船の垰) 明星ヶ岳と楊枝ノ森の鞍部にある窪地。船底に似た形をしているところからこの名が付いた。舟ノ垰の西側斜面にカラハッソウ谷の源流地「神仙平」が広がる。 舟ノ垰の窪地を進みます。このあたりはほとんど傾斜のない道が続きます。 |
遥か南東方に熊野の海が輝いています。。 |
紅葉する木々の間に、白く尾を引くカラハッソウ谷の涸れ沢 |
崩落地通過に備えて、かなり手前の窪地にて休憩。暖かい日差しを浴びて、しばしくつろぎのひと時。 |
第47番靡:五鈷嶺(ごこのみね) 明星ヶ岳の南にある1,694m峰が五鈷嶺と考えられている。巨石を積み上げたようなドームに緑が映える独特の山容。西側は崩落を繰り返し、そのたびに奥駈道は上へ上へと高捲くことを余儀なくされている。 紺碧の空に映える美しい五鈷嶺。 |
崩落地を避けて、道は大きく高捲きます。まずは岩場の急な登り。一枚岩が斜めになっていて、スタンスがとりにくい! |
ザイルの助けを借りて、一番上の尖った岩の横まで攀じ登ります。 |
登ったあとはザレ場の急降下。気を付けて!足をすべらせば、下の崩落谷に真っ逆さま! |
大崩落地のトラヴァース道から南西方を眺めれば、見事な絶景! 中央の草地が「神仙平」。役行者が迷って出られなくなったことから「七日迷い」の異名をもちます。昔は森だったんですね。その左上のコルが「舟ノ垰」です。 七面山(右)から七面尾根が大峰主稜線へ延び、楊枝ノ森(中央のなだらかなピーク)で合流しています。その後ろには、釈迦ヶ岳が遠く聳えています。 |
第50番靡:明星ヶ岳 明星ヶ岳からは、八経ヶ岳へ続く尾根の他、高崎横手や篠原への支稜線が分岐する。それぞれの山道の分岐点となる交通の要衝が弥山辻である。 明星ヶ岳の手前(南)にそびえる岩稜。このあたりから、白骨林が増え、八経ヶ岳が近いことをうかがわせます。 |
明星ヶ岳から篠原へ下る分岐(左)にてしばし足を止めたあと、しばらくで弥山辻(右)。明星ヶ岳頂上へはここからすぐですが、今日はこのまま八経ヶ岳へと向かいます。 |
明星ヶ岳西側の捲道からは、頂仙岳の鋭鋒の先にちょうど水越峠をはさんだ金剛山と葛城山が見えます。 |
第51〜56番靡:八経ヶ岳・古今宿・朝鮮ヶ岳・弥山・講婆世宿(聖宝宿)・石休宿 ようやく八経ヶ岳に到着。ここからはおなじみの道ですね。でも、南から山頂に入るのは初めてというメンバーがほとんどでした。。 |
八経ヶ岳から南方のパノラマ (クリックすると別ウィンドウで開きます) |
弥山へと向かいます。目指す弥山の頂近くに弥山小屋が見えています。弥山の右奥には、大普賢岳から小普賢岳、日本岳と続く東向きの稜線と、手前の行者還岳へ向かう南向きの稜線がくっきりと見えています。 |
弥山到着。千丈平で水が補給できなかったため、ここまでずっと節水してきましたが、小屋で水を購入して昼食です。 |
弥山神社(天川弁財天奥ノ院)へ。ここまでの無事を感謝し、あと少し、下山までの安全を祈願しました。 |
山上ヶ岳へ至る奥駈道を一望できる国見八方睨へ。しばし山座同定を楽しみます。 |
国見八方睨から北方のパノラマ(山上ヶ岳〜大普賢岳) (クリックすると別ウィンドウで開きます) |
いよいよ下山です。少し下ったところのコブで、最後の展望を楽しみます。 |
トンネル西口分岐で奥駈道とお別れです。そのあとは、トンネル西口まで最後の急下降。少しずつ紅葉が戻ってきます。 |
最後に沢を渡って、今回の行程はすべて終了です。西口登山口からデポしてある車までしばらく歩く間、ふたたび盛りの紅葉を楽しみました。 |
完 |
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