西大和山の会  2017年度山行報告


第38回近畿ブロック搬出技術講習会
ハイキングコース
 
主催:日本勤労者山岳連盟近畿地方協議会
 担当:京都府勤労者山岳連盟・滋賀県勤労者山岳連盟
2017年4月2日(日)  京都府中小企業会館  参加196名(西大和3名)
     
スケジュール  
09:00:受付開始
09:50:開会式
09:55:応急手当デモ
(創傷手当・止血法・手の骨折固定・脚の骨折固定)
11:00:搬出技術デモ
(鹿ネット担架・ザック連結担架・ザック背負い搬出・松葉杖・ドラッグ法・吊り上げ法・ヒューマンチェーン法)
12:00:昼食休憩
 
12:30:班別個別実技講習
14:25:ロープ強度テストデモ
14:30:講師講評
14:45:閉会式
14:50:片づけ・解散
 
  
◆本講習会は、山岳会等の指導者および山行リーダー、あるいはこれらを目指す会員を対象として毎年4月第一日曜日に行われる行事で、岩コース(岩の搬出・尾根の搬出・セルフレスキュー)とハイキングコースからなる。今年奈良県連からは両コース合わせて21名が参加した。
 講習は、2年前に奈良・兵庫県連が担当した際に全面改訂されたテキストに沿って進められたが、新たな手法や、旧来の方法の改良点も紹介され、関係者の研鑽と努力のあとがうかがわれる。奈良県連においてこの講習は、5月に行われる「ハイカーのための搬出講習会」の事前練習を兼ねてもいるとのことで、そこでの新しい技術の紹介を期待したい。
 応急手当や搬出の技術は、使う機会がないにこしたことはないが、実際に事故が起こった際には、その知識の有無が、まさに人の生死を分ける可能性がある。現実には滅多に利用する機会がない知識であるだけに、日頃から繰り返し練習して緊急の場合に備えるという心構えが肝要である。通常の山行時に少しだけ時間を割くなどして、こういった知識や技術の確認と実践を体験する機会をふやすことがもっとも効果的と思われるので、本会でも今後積極的に取り組んで行きたい。
 なお、2018年4月1日に実施される次回講習会は、奈良県連がハイキングコースを担当する。関係各位のご協力とご参加をよろしくお願いする次第である。
(T.Fuj.)

開会式

応急手当法のチェック問題を解く

応急手当法のデモ(腕の骨折固定)

搬出技術法のデモ
(ザック背負い搬出)

鹿ネットとストックだけで作る担架。今回初めて紹介された。とても簡単!

ザックでの背負い搬出は、
最も実用的だが、手順も複雑。

ストックで作った松葉杖を試す。
松葉杖自体を使用したことがないと
なかなか難しい。

1人で傷病者を移動させるドラッグ法。
傷病者の体重によっては困難さを伴うが、膝を使うなどコツをつかむと楽。

各班の講師それぞれ、教え方の工夫や独自のアイディアもあり、それをうかがえるのも個別実技のメリット。

コメント・キャプション:
T.Fuj.
 
2017年度山行報告一覧へ戻る
 
 HOMEへ戻る