西大和山の会  2017年度山行報告

奈良県勤労者山岳連盟救助隊主催
第10回広域捜索訓練
 捜索フィールド:台高山脈・三峰山周辺
2016年9月3日(日)、晴れ 例会山行2 
参加者:西大和より8名、他会より32名(奈良労山 14、奈良HC 7、
こぶし 4、オオヤマレンゲ 3、JAC 2、山遊会 2)  総計40名
 現地捜索本部:みつえ青少年旅行村・第二駐車場〔担当:JAC / 西大和 / 奈良労山より各1名〕
 捜索Aコース:捜索本部〜神末上村〜小須磨峠〜三峰山〔担当:奈良労山〕
 捜索Bゾーン:三峰山登山口〜三峰山避難小屋〜三峰峠〜新道峠〔担当:奈良HC+こぶし〕
 捜索Cコース:捜索本部〜神末上村〜小須磨峠〜学能堂山〔担当:西大和+オオヤマレンゲ+JAC+山遊会〕

 道迷いで発生した遭難事故を想定し行われた 捜索訓練。捜索本部が設置され、本番さながらの捜索訓練。地図、GPSを頼りに各班に分かれて山の地形や全体を見渡しながら迷いそうな場所とはどんな所か?脇道、分岐では上り、下りで見え方が変わり危険ではないか?道標はあるか?などなど、ゆっくりと時間をかけメンバー全員注意しながら遭難者を探す。(M.Ued.)

《コースタイム》 みつえ村青少年旅行村 第二駐車場本部(10:25)〜学能堂山登山口(10:40)〜小須磨峠(11:40)〜遭難パーティー目印発見(11:50)〜昼食(12:05/30)〜学能登山登山口(13:40)〜第二駐車場本部(13:55)

Cコース捜索目標発見地点周辺図


《解説》小須磨峠から学能堂山へ登る際は分岐Xに気付かず通り過ぎることが多いが、それで特に問題が生じることはない。一方で、学能堂山から小須磨峠に向かって下山する際は、分岐Xでそれまで辿ってきた尾根筋を外れ、斜面を下降して小須磨峠に達するのが正しいのだが、分岐Xからそのまま尾根筋を進んで支稜線に入ってしまう可能性が十分に考えられる。特に夕方や悪天時は正しい下降路が暗くて見えにくいため、いっそう間違いの可能性が高くなる。また、地形図に登山道が表示されていなくても、尾根筋(あるいは谷筋)は、斜面の登下降やトラヴァースよりも歩きやすいため、林業関係者などによってしばしば利用され、本来の登山道より立派な道になってしまう場合もあるので厄介だ。この手の道迷いを防ぐには、登りの際、下り方向の踏み跡などを注意して、紛らわしい分岐点には目印をつけること、また、実際に下る際は、地図で地形を確認しつつ、頻繁にコンパスで方向確認をすることが大切である。

約40名の捜索隊が
本部に集合

 捜索本部にて説明を聞いた後、
3チームに分かれ捜索開始

西大和隊は混成チームで学能堂山方面へ向かいます

整備された植林帯だが倒木も多い

自分なら迷うかもしれないような、尾根から
何方向にも分かれる下りの谷筋はどこだろう

遭難者の目線で
迷い込みそうな踏み跡を探します

遭難者発見!
混成チームが一番早く見つけることが出来ました

無線で報告後、
安心して昼食タイム 

下山開始

 本部へ戻り、地図とGPSで発見場所を再確認中

他方向へ分かれたチームも
続々と本部へ戻ってきました

各チームリーダーが、
本日の捜索訓練報告

他会の懐かしいメンバーとの交流も楽しいですね

お疲れさまでした

記録・コメント:M.Ued. / 撮影:E.Tan. & A.Nag.
画像キャプション:T.Fun. / 解説地図作成:T.Fuj.

 
 
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